【お茶の水女子大学こども園 公開保育研修会】子ども目線の環境づくり、保育者との信頼関係を学ぶ

2026年6月19日、東京都にある文京区立お茶の水女子大学こども園にて、公開保育研修会を開催しました。全国から47名の方にご参加いただきました。


研修会では、同こども園運営アドバイザーの宮里暁美先生の講話に加え、園見学を実施しました。園舎内は子どもたちの興味や探究心を引き出す工夫が随所に見られ、玄関周辺は季節の植物や花々で彩られていました。参加者は園見学を通して感じた「こんな保育をしてみたい!」という気づきをグループで語り合い、交流を深めました。

お茶の水女子大学こども園は2016年に、大学と文京区が協働して開園。大学敷地内にあり、2階建ての園舎にはおよそ90名の園児が在籍しています。

文京区立お茶の水女子大学こども園の外観

0~2歳児は一階、3~5歳児は二階で過ごしています。室内は木製の椅子やおもちゃが多く、温かみのある空間が広がります。二階は部屋に仕切りがないため、異年齢の子ども同士が自然と関わり合うことができます。また、机や棚には、蚕を飼育する箱や手作り梅ジュース、手作り味噌などが置かれ、子どもたちが生き物や自然を身近に感じられる環境となっていました。

二階の部屋には仕切りがなく広々としている

手作りの梅ジュースや味噌

玄関周辺では季節の植物や野菜が育てられ、子どもたちが遊ぶスペースも設けられていました。参加者が特に関心を寄せていたのは、用務員の方が子どもたちの遊びや体験活動に使う道具を手作りしていることです。参加者からは「用務員さんが子どもたちの『こんなものを作りたい』という声を取り入れながら形にしている。壊れたおもちゃも修理してくれるため、子どもたちの物を大切にする心が育まれていると感じた」といった感想が寄せられました。

竹を切って制作した流しそうめん台

見学後は、園見学で気づいたことをグループごとにまとめ、発表しました。参加者からは、「先生が声を張り上げなくても、子どもたちに思いが伝わる場面を何度も見た。子どもたちは『先生が自分の話を聞いてくれる』という安心感を持っているのだと感じた」「園児を一人の人間として対等に扱う姿勢が素晴らしい」と、子どもと保育者との信頼関係に着目した意見が多く聞かれました。

園見学で気づいたことを発表する参加者

また、布のボール「moffn(モフン)」を使った運動遊びも体験しました。ルールを工夫することでさまざまな遊びに発展できることを学び、参加者同士が体を動かしながら交流を深める機会となりました。

moffnを体験する参加者